中国語では、息(呼気)の有無で子音を区別することがあります。息を出す音を「有気音」、息を出さない音を「無気音」といいます。
有気音と無気音
有気音 | 無気音 |
---|---|
p | b |
t | d |
k | g |
q | j |
ch | zh |
c | z |
日本語のローマ字表記として見た場合、有気音は清音・半濁音(無声音)、無気音は濁音(有声音)になりますが、有気音と無声音、無気音と有声音は似て非なるものです。
正直なところ、日本語と同じように発音しても問題なく通じることが多いのですが、適切に使い分けられるとより綺麗な発音になります。
有気音
有気音は、息を強く出す発音です。息を出してから声帯の振動を開始する間の遅れがあります。IPA(国際音声記号)では/ʰ/と表記されます。
中国語母語話者が日本語の「畳」(たたみ)を聞くと、最初の「た」が有気音「ta」に聞こえます。
ワンポイントアドバイス
子音に続けて息を出します。
無気音
無気音は、息をあまり出さない発音です。声帯の振動も同時に行われます。
中国語母語話者が日本語の「畳」(たたみ)を聞くと、2番目の「た」が無気音「da」に聞こえます。
ワンポイントアドバイス
子音の前に促音「っ」を入れると、一瞬だけ喉がつまるため、中国語の無気音に近い音が出ます。
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